ジルコニアとE-Maxの違い

ジルコニアとE-Max

ジルコニアとE-MAXの使い分けは (ものすごく大切です)

よほどマッド(つや無し)の歯を好まない限り、通常はジルコニアもE-MAXもフレームとして使用し、その上に審美セラミックを塗ってツヤや透明感を出して使用します。

最近SNSの影響でジルコニア=最高のセラミックという少々間違った知識をお持ちになる方が増えています。

確かに強度はジルコニアが最高ですが、透明感はE-MAXの方が上です。

例えば、前歯をセラミックで治療したいとします。ジルコニアは不透明な為、透明感とツヤ感を出すには、どうしても審美セラミックの厚みを多くとらなくてはなりません。

すなわち、前歯が少し「出っ歯」ぎみになります。せっかくセラミックするのに「出っ歯」はさすがに嫌ですよね。

なら「出っ歯」にならず、ジルコニアを使うにはどうするか。

E-Maxとジルコニアの比較

答えは簡単です。図Aのように、元の歯をさらに小さくすれば、いいのです。

ただ歯を小さくすれば歯が折れやすくなり、ひいては神経を抜かなくてはならなくなります。
今現在の時点はいいかもしれませんが、10年後、20年後にその影響がじわじわと出て来るのです。

こういう場合は、図Bのように透明感の高いE-MAXをフレームにすれば、審美セラミックの厚さを薄くできるので、歯の強度と透明感、つや感、質感の全てを両立できるのです。

逆にすでに神経を抜いていて変色している歯であれば、その変色を透かさないように、あえて不透明感の強いジルコニアを土台として使ったります。

この使い分けは、実際に歯を削ってみないと分からない事ですし、非常に高度な技術を要します。レントゲンには写らない細い神経の枝もありますし、私も、この技術の習得にそれ相応の時間と経験を要しました。

ですので、前歯6本セラミックにするにしても、「6本全部ジルコニアでこの色でお願いします」と言われれば、6本全部神経抜かなくてはならないかも知れません。

が、「6本こんな色と形にしたいのです」と言われれば、上に書いたテクニックを用いれば、神経を全部残したまま、施術ができたり、仮に抜くとしても、その本数を減らしたりたりできるのです。

当院の料金表があえて「ジルコニア」「E-MAX」とせず、「オールセラミック」と記載しているのは、削った歯を見て使用するセラミックを使い分けているからなのです。

非常に難しいテクニックではありますが、これが10年後、20年後の歯の持ち具合を左右するのです。

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